ジェイネクストロジと大阪芸大 産学連携プロジェクト、ラッピング2号車完成

【トピックス】

 

「南河内郡からはじまる産学連携」「ふたつの力が南河内郡を全国に」と掲げ、一昨年4月にスタートしたジェイネクスト ロジスティクス(山田純司社長、大阪府南河内郡太子町)と大阪芸術大学(同郡河南町)による産学連携プロジェクト。その第2弾となるラッピングトラックがこのほど完成した。物流をイメージしたラッピングのデザインを学生が制作し、自身の作品をプレゼンテーションする段階も経験しながら進めるコラボレーション企画。2号車も前回と同じく、大型トラックのボディーに直接プリントするシステムが採用された。

 

第2弾は昨年4月14日に始動。デザイナーを志望する大阪芸大デザイン科の学生らを前に、前回採用されたトラックのデザインや、そのコンセプトなどが説明された。同7月7日には学生らが同社を訪ね、実際にトラックを触るなどしてデザインのイメージを膨らませた。現地には昨年の最優秀作品をラッピングした大型トラックも展示され、「車体の大きさに少し驚く様子も見られたが、積極的に写真を撮影し、質問も受けるなど熱意を感じた」と山田社長。

 

前回は「デザイン化するうえでテーマが必要。物流というと馴染みが薄い感もあるだけに、学生らのイメージはどんなものかという好奇心みたいなものもあった」と同社長は話していたが、出されたデザイン案は「スピード感」「人のつながり」「田舎と都市をつなぐ」「春夏秋冬」など生活に欠かせないライフラインを連想させるものが目立った。約30点が集まった今回もさらに個性的で、色合いもカラフルな作品が並んだという。

 

同12月1日に1回目、今年1月19日に自身の作品を携えて最終プレゼンに臨んだ学生からは「物流のイメージや、しっかりとした作品のコンセプトを聞かせてもらうことができた」(同)。その後、社内の担当者らによる選考で5~10点に絞り込んだうえ、最後は管理職全員による投票によって同2月13日に最優秀1点と優秀2作品が決定。前回に続き、女子学生の作品が採用されることになった第2弾のラッピングトラックのデザインは「だまし絵のようになっていて、ユーモアとトリックを織り交ぜた楽しい内容。ボディーの左右で配色がまったく異なるのも特徴的で、一方が都会、反対側は田舎をイメージしており、双方を物流がつなぐ印象を受ける」(同)と説明する。

 

062605.jpg



また、今回も初代のボディーと同様に、巨大なプリンターがトラックの車体へ直に印刷するタイプを採用。作業は淡路共正陸運(尾上昌史社長、兵庫県洲本市)のマーキングシステム事業部が管理する同県南あわじ市の工場で進められた。波状の素材が使われることも多いウイングなど凹凸や湾曲した部分にも印刷できる同工法は、フィルム代や加工賃、張り付けの手間が省けるなど従来の方法に比べてコストが安いうえ、特殊液を使って消すことで何度でも書き換えできるのが最大のメリットだ。



062606.jpg

 

4月中旬に完成したラッピング2号車は翌月10日、同社に納車された。翌11日には最優秀作品を制作した辻佳代子さんらを招き、同社で表彰式が行われた。「自分が考えたデザインが実際に形となり、トラックに描かれて全国を走るというのは学生にとっても極めて貴重な経験になる、との評価を大学側から得ている。就職活動の一助になったという声もうれしい」と同社長。南大阪エリアに向けた地域貢献と、未来にはばたく若者らの可能性を支援する活動を今後も継続する考えだ。

 

◎関連リンク→ 株式会社ジェイネクスト ロジスティクス

 

最新ニュース

 

オートボディプリンター
保有企業一覧

MapOver1 MapOver1 MapOver2 MapOver3 MapOver4 MapOver5 MapOver5 MapOver5 MapOver5

 北海道・東北エリア

 関東エリア

 北陸・東海エリア

 関西エリア

 中国・四国・九州エリア

 

ボディ広告枠
提供企業一覧

MapOver1_sec MapOver1_sec MapOver2_sec MapOver3_sec MapOver4_sec MapOver5_sec MapOver5_sec MapOver5_sec MapOver5_sec

 北海道・東北エリア

 関東エリア

 北陸・東海エリア

 関西エリア

 中国・四国・九州エリア