AKC ラッピング事業が好調、「車体の広告」に注目

 

 淡路共正陸運(AKC、尾上昌史社長、兵庫県洲本市)が製作していた車体をラッピングした大型トラックがこのほど完成し、同南淡路市にあるマーキングシステム事業部に併設されたプリント工場で出発式が行われた。広告の依頼主はスマートフォン用アプリの開発などを手掛けるパイ・アール(安田功社長、大阪市中央区)で、AKCの大型トラックにラッピングしたのは同社の主力製品の一つである飲酒検知器「アルキラープラス」。





 安田社長によれば「こういうスタイルの宣伝方法は初めて。車体の後部扉に張るような小さめのステッカーを考えた時期もあったが、インパクトに欠ける気もしていた」という。同社はスマートフォンとアルコールチェッカーをつなぐ管理システムのパイオニアだが、AKCは当初から全車両に同システムを採用してきた大口ユーザー。そんな間柄でもあるAKCが車体のラッピング事業を手掛けていることを知り、「相談に乗ってもらいながらイメージ的にも、コスト的にも満足の仕上がりになった」(同社長)と喜ぶ。

 AKCは昨年5月、鳴門海峡の「渦潮」の世界遺産登録をめざす活動を後押しするため、左右と後部のボディー3面いっぱいに渦潮を描いたラッピングトラック2台を製作。地域貢献の思いで自費作製となったが、これがきっかけとなって同事業部を創設。導入したオート・ボディープリンター「NNV10-Ⅷ」は、印刷されたマーキングフィルムをボディーに張り付ける従来のタイプではなく、車体に直接プリントを施す画期的なシステムで、波状の素材が使われることも多いウイングなど凹凸や湾曲した部分にも印刷できるうえ、フィルム代や加工、張り付けの手間が省けるなどコストも安く済むという。さらに最大のメリットは「安価な特殊液を使って何度でも書き換えられる」という点だ。





 同事業部の初仕事は昨年11月の「ジェイネクスト ロジスティクスと大阪芸術大学による産学連携プロジェクトのデザイン作品」だったが、その後、バン車などクライアントが所有する自家用車両やバスなどの受注も増加。一方、今回の「アルキラープラス」のほかにも淡路島内で開催されるイベントや、JAバンク兵庫の「ちょきんぎょ」などAKCの大型トラックを媒体として活用するラッピング広告の依頼も増えている。





 製作した車両を走らせるエリアは広告対象によってさまざまで、パイアールから受注したラッピングトラックは大阪―東京間の幹線輸送をメインに運行する計画。同事業部の上原正幹次長によれば「大型を中心とした車両のラッピング受注に加え、最近は商業用のロールカーテンやブラインドなど小物の作製依頼も多く受けるようになっている」と話している。





◎関連リンク→ 淡路共正陸運株式会社

 

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