藤森運輸 環境優先で事業拡大、「SDGs」も参画
創業の地である岡山県倉敷市の児島地域とともに事業を拡大、歩みを進めてきた藤森運輸(藤森元則社長)。トラック輸送を柱に倉庫、構内作業などトータルな物流サービスを提供する一方、市有林の保全に向けた協定を同市と締結して2011年から広葉樹の刈りすかし、遊歩道を整備する「ふじの森」づくりを進めるなど社会貢献活動にも積極的に取り組んできた。
最近では、「税に関する絵はがきコンクール」(公社・児島法人会)の優秀作品で、2018年度の全法連女連協会長賞に輝いた地元・赤崎小の児童の作品をトラックの両サイドにラッピング(写真)。昨年末の新車出発式には同法人会の関係者のほか、児島税務署長らも駆けつけた。なお、同社ではほかにも倉敷周辺の観光PR用など、これまでに数々のラッピング車両を製作してきた。
一方、貧困・飢餓の撲滅や環境保全、質の高い教育の提供など17の分野で掲げられたテーマを2030年までに達成することをめざし、2015年の国連サミットで採択された「SDGs」(持続可能な開発目標)の取り組みに企業として参画。ふじの森活動をはじめ低公害車の導入、営業所や倉庫でのLED照明、太陽光発電パネルの設置、グリーン経営の認証取得など環境に配慮した事業を推進。そうした取り組みが外務省に評価され、ジャパンロゴマークの使用が許可されている。
数年前からは不規則なトラックドライバーの就業形態、長時間労働を解消する一策として中継輸送も実施する同社。こうした一連の取り組みについて「物流を通して地域社会に貢献し、社会的責任を果たすことで、持続可能な明るい未来をお客様・地域・社員とともに築いていくことに挑戦していきたい」(藤森大輔常務)と話している。
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