エルエーシー 導入メリット多数「オートボディプリンター」
エルエーシー(東京都町田市)が開発・販売を手掛ける「オートボディプリンター」。トラックボディーへの塗装マーキングが自社で簡単にできる同製品は、低コストでクオリティの高い色鮮やかなプリントができるのが特徴で、運送事業者での導入も増えている。
国内営業部の坂本裕之氏によると、「当初は同業者の車両へのプリントも引き受けることで、運送と別の収益事業が展開できるという切り口で提案していたが、導入企業に状況を聞いていくと、積極的なPRや営業はせず、自社トラックの施工にとどめられているケースが多いことが分かった」という。
調べたところ、かなりのユーザーが専門子会社を立ち上げ、自社トラックへの施工業務を外注という形で発注。「これまで塗装会社や板金業者に依頼していたものをグループ内で行うことで、コスト削減と節税対策につなげられており、『それだけでも十分に導入メリットがある』との答えだった」という。「1台あたりの施工費を10万円とした場合、10台発注すれば100万円。立ち上げ当初から安定した収益が出る子会社を作ることができる」。
長坂純一部長は、「コストをほとんど気にせず、自由に塗装できる利点は多い」と付け加える。「プリントを行うことでボディーの細かな傷を隠せるだけでなく、定期的にデザインを変更し、イメージアップを図ることも可能」。また、「そういった目立つ車両を走らせることで近隣の同業者からクチコミで依頼が来るケースもあり、結果としてスムーズな立ち上がりに成功されているユーザーが多い」という。
同部長は、「トラックを保有している限り、修繕費や洗車のための人件費など費用はかかる」と指摘した上で、「プリントを定期的に行えば、傷や汚れは目立たず、洗車回数を減らすことができる」と提案。「環境をイメージした写真をプリントすれば、イメージアップにもつながる」とも。
また、「『いかに効率よく運ぶか』を競われてきた物流業界だが、年々レベルが上がっており、それだけではない『次のステップ』へ進むことが重要なはず」とし、その案の一つとして同製品の活用を提案する。坂本氏によると、ある事業者では、車両のボディーを広告媒体として提供することによる荷主貢献というサービスを打ち出し、順調に新規の仕事を獲得しているという。
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