バハティ・植村千恵社長 「安全」通して「幸運」を願う
「運送事業者も、我々販売事業者も、最終的には『事故撲滅』や『安全』というキーワードにたどり着く。運送会社様の事故を少しでもなくしていけるように、お手伝いしていきたい」と話すのは、デジタコやドラレコ、運行管理システムを販売するバハティ（静岡市駿河区）の植村千恵社長だ。
同社は、１９８４年に監視カメラ・各種無線機の販売会社として設立。２００１年頃から新事業として、運送業向けの運行管理システムの販売・サポートを開始。ソフトウェアとハードウェアを組み合わせた高度化・効率化された運行管理を導入することで、安全運転やエコドライブへの取り組みをサポートしている。
植村社長は商社に勤めた後、同社に入社。２００４年に社長に就任し、約11年が経過。この間に会社名の変更や新たな事業に着手するなど、積極的に事業展開してきた。そんな時に頭の片隅にあったのが、「販売会社として商品を売ることだけでいいのか」という思いだったと植村社長は振り返る。
現在、大阪の宮田運輸（宮田博文社長）が展開している「こどもミュージアムプロジェクト」に賛同し、静岡県の事務局的な役割を担っている植村社長。「宮田運輸様に訪問させてもらい、色々とお話を聞かせてもらった。子どもらが描いた絵のトラックに、ドライバーであるお父さんが乗ることに『安全』の本質を感じた。純真な子どもらの絵は、心に訴えかけるものがある」と話し、同プロジェクトの普及に努めていく方針だ。
植村社長は「販売会社として商品を売る。その先にあるのは『安全』ということ。運送会社様も私達も願うところは一緒だと思う。これからも色々な活動を通じて、事故撲滅に取り組んでいきたい」と抱負を語る。
社名の「バハティ」とは、スワヒリ語で「幸運」という意味を持つ。「安全」を通して全ての人々の「幸運」を願う。それが植村社長の経営の基本精神である。
◎関連リンク→ 株式会社バハティ
