高見起業 こどもミュージアムプロジェクト、ラッピングで事故撲滅
合言葉は「つなげよう未来へ」――。
ISO39001(道路交通安全マネジメントシステム)取得や安全教育に注力する高見起業(木全武雄社長、瀬戸市)は1月27日、「こどもミュージアムプロジェクト」の出発式を開催。瀬戸市長の伊藤保徳氏、市議会議員や瀬戸警察署、学校関係者ら多数が駆けつけ、同プロジェクトの発展と安全運行を祈願した。
同プロジェクトは、大阪府高槻市の宮田運輸(宮田博文社長)が発案。子どもらからのメッセージが添えられた絵をトラックにラッピングすることで、見る人全ての心にゆとりとやさしさを届け、「交通事故ゼロ」を目指す活動。「安全にゴールはない」と、木全社長も共感し、参画した。
開会あいさつで木全社長は、これまでの同社の歩みを振り返りながら、事故防止への取り組みを説明。「何とか事故をなくしたい」との思いから、瀬戸市で初のISO39001を取得したことや、ドライバーへの声掛けとして「無事に帰ってきてね」と笑顔で語るなど、職場環境の改善を図ることで事故が激減したことを示した。
「事故ゼロを目指す中で、新しい策はないかと探していたところ、同プロジェクトを知った。安全運行こそが運送会社としての地域貢献。子どもらの夢や希望、輝く未来へつながってほしい。心を一つにして全社員で取り組んでいきたい」と力を込め、安全への取り組みをさらに加速させる。
伊藤市長も「行政としても手を携えながら、事故撲滅に取り組みたい。この活動に敬意を表したい」と述べた。
今回、導入された車両は4台。同市立幡山西小学校と尾張旭市立本地原小学校の児童が描いた絵がラッピングされた。統括顧問の最上好久氏の力強い「出発!」の声で車両は出発した。
出発式に参加した同プロジェクトの発案者である宮田社長は「私の思いに共感してくれたことが本当に嬉しい。安全を願う気持ちは企業だけではなく、家族や地域も一緒になることが必要。この取り組みが、どんどん全国に広がってほしい」と話す。
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