するが通商 大型オートボディプリンター導入
「プリントトラックを通じて、運送業界のイメージアップや県や地域のPRにつながればという思い。『走る、運ぶ、そして伝える』を合言葉に、新たな使命を持ったトラックが街中を走り、色々な形で貢献していきたい」と話すのは、するが通商(静岡県焼津市)の杉本貴彦社長。大型のオートボディプリンターを導入し、社内にボディプリント事業部を設置。トラックの存在価値や新たな活用の場を見いだしている。
ボディプリントでネックとなっていた価格も従来の技法から大幅に安価で提供でき、大きな面積にデザインを施すことが可能となった。また、大きなメリットとして、溶剤を使うことで手間となっていた剥離作業の負担も軽減されている。これにより短期間でデザインの変更が可能になり、限定される季節やキャンペーンの告知などにも対応する。
耐久性においても、紫外線に強いビニール樹脂塗料を使用。特殊処理を行えばさらに長持ちさせることもできる。プリントする面に向かって塗料を噴射するため、コルゲートタイプのボディや取っ手部分の凹凸も自然に仕上がる。
これまでの施工実績も豊富で、各国の強豪が集まった静岡国際ユースサッカー大会、地元地区の島田市や藤枝市のPR、富士地区の運送会社が参加した富士市のシティプロモーションなど。そして今、大河ドラマ「おんな城主 直虎」にちなみ、浜松市の運送会社が浜松のPRに一役買っている「ナオトラック」の施工も手掛け、年末年始返上で1月6日のセレモニーに間に合わせた。
杉本社長は「安全、確実に目的地へ届けるのがトラックの本来の役割。そこにボディプリントが加わることで、事故防止や業界のイメージアップ、地域のPRによる社会貢献など、アイデア次第でトラックの存在価値を変えることができる」と話す。
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