石榮丸 2トンバンにラッピング、渦潮トラック出陣へ
【兵庫】その「渦潮トラック」が完成したのは早朝7時58分、大阪府北部を震源地とする震度6弱の地震が発生した6月18日だった。「翌19日は当社を設立して丸12年というタイミング。いずれも忘れられない出来事になった」と石榮丸(南あわじ市)の濱本勇社長。
同市と徳島県鳴門市の間に位置している鳴門海峡の「渦潮」は、春と秋の大潮の時期には直径が約20mに達するものが見られるなど、世界でも屈指の大きさとされている。先には渦潮世界遺産推進フォーラムなども開かれており、地元を挙げての世界遺産登録に向けた活動が続けられている。
「あちこちを駆け回るのがトラックの仕事であり、車体にペイントすることで多くの人の目にも触れる。トラック業界として全面的に応援していきたい気持ち」と同社長。
ラッピングの施工は同じく運送会社でもあり、オートボディープリンターを使った車体ペイントを手掛ける淡路共正陸運(尾上昌史社長、洲本市、略称AKC)のマーキングシステム事業部が担当。「同社の手厚いサポートを受けられたことに感謝している」と話す。
ボディー3面いっぱいに渦潮が描かれた2㌧のバン車。すでに島内での集荷業務などに駆け回っている。