横田運送 新規格トレーラ完成、内高2.8mを確保
【岡山】横田運送(横田耕太郎社長、総社市)が製作で発注していた新規格のトレーラシャシー2台が完成し、このほど納車された。長さ14mの同シャシーに小径のタイヤ(235/70/17.5)を採用したことで、ボディーの内寸高は2.8mを確保している。連結するトレーラヘッドは富士運輸(奈良市)が手掛ける2次架装・ドレスアップ部門のブランド「セノプロ」仕様。
同トレーラは農機や建機の部品輸送に使用するが、「内高を2.8mに伸ばしたことにより、2段重ねで積み込むことが可能になる。本来なら3軸だと28トンくらいまで積載量を取れるが、タイヤが小さいことで同24トンほど。それでも大型トラック2台分に相当する」と横田社長。働き方改革によって従来スタイルでの長距離運行は難しくなっており、「名古屋の折り返し運行や、関東方面の中継用としても使えれば」と今後、状況を見ながら同タイプの車両を増車したい考え。中部地区での拠点設置も視野にあるようだ。
同社は現在、6セットのトレーラや大型トラック30台など計92台を保有。トラック運送業界ではドライバー不足が深刻化しているが、そうした現状を踏まえて「4トンを大型へ、大型はトレーラにシフトする必要がある」と判断。次代を担う若年層の入職をサポートするため、同社では一定期間の勤務を条件に免許取得費用の全額を会社が負担。「普通免許は5年、大型も5年。けん引は3年としており、仮に普免からけん引までを(入社後に)取ったとすると13年間(定着してもらうこと)になるね」と笑う。
3年前から新車を導入する際、ナンバープレートの表記数字にルールを設けた。その車両が、その年に買った何台目かが一目でわかる仕組みで、例えば2019年の2台目なら「1902」という具合だ。また、トラックに記す社名も英字表示に変更するとともに、ロゴ・マークも一新。筆記体で書かれた頭文字(Y)には会社とドライバー、その家族への思いが込められている。
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