西大寺会陽を全国に 運送3社がラッピングトラック
【岡山】日本3大奇祭の一つ、西大寺会陽(はだか祭り)を全国にPRしようと地元の運送3社が製作したラッピングトラックが3日、会陽の舞台となる別格本山金陵山西大寺(岡山市東区)で初めて開催された節分祭に集結した。3台は新光運輸と凪物流、西大寺運送の大型トラックで、3社は節分祭のメインスポンサーも務めるなど地域振興に全面支援の構えで臨んでいる。
両側面と後部扉のボディー3面いっぱいに、フンドシ姿で宝木(しんぎ)を奪い合う男たちの勇壮な姿が描かれている。3台とも同じデザインで、新光運輸は岡山~名古屋間の定期便、凪物流が岡山から近畿・中部地区、西大寺運送は全国を走るフリーの車両として配置。久しぶりに地元に帰って来たという50代の女性3人グループは「慣れ親しんだ祭りを全国へPRしてくれるのはうれしい」と、トラックを背にスマホをかざしていた。
発起人代表として延原寛紀氏(新光運輸社長)が、昨夏の西日本豪雨で当初の出陣式が延期になっていた経緯にも触れながら「この街で育った我々3人が、恩返しの意味も込めて作ったラッピングトラックで会陽をPRする一助になれれば」と来場者を前にあいさつ。凪秀樹氏(凪物流社長)は「500余年も連綿と続く祭りを次代に受け継ぐため、さらに盛り上げたい」、入倉栄作氏(西大寺運送社長)も「国の重要無形民俗文化財に指定されたこともあり、3人で何かやりたいと話していた」との思いを明かす。
節分祭には地元選出の山下貴司法務大臣、同じく岡山出身で〝岡山勝手に盛り上げ隊〟の隊長も務める女優のMEGUMIさんも登場。集まった多くの市民らに向け、用意された5000個の豆袋をまきながら1年の無病息災を願った。
◎関連リンク→ 新光運輸株式会社
◎関連リンク→ 株式会社凪物流
◎関連リンク→ 西大寺運送有限会社