広島メタル&マシナリー 架装事業が順調
【広島】広島メタル&マシナリー(茨城哲治社長、東京都新宿区)のトラック架装事業が順調だ。コロナ禍の需要を取り込みながら、同社が長年培った金属加工の強みを生かした施工を行っている。
特殊鋼ブルーム・鋳鋼品・産業用機械類の製造、販売事業を手掛ける同社の新規事業として、1年半前に広製作所(呉市)内でスタート。同部門を引っ張る奥原大輔・事業企画部長は「コロナ禍で新車の購入が少なく、現在は新古車や中古車の改装や修理が中心だが、さまざまな種類のトラックの施工を経験できた」と話す。
30台ほど施工したうち半分がセミトレーラの架装で、小型車以外は一通り実績を積んできた。「構造的な図面が無い中古車は、現物を見ながら一から図面を引くこともあるが、世情やリサイクルの観点から需要は高い。手間はかかるが、既存事業が生かせる設計や材料調達面からも得意分野と言える」と話す。
人材流出を防ごうと、ドライバーが求める細部にこだわった架装の要望もよくあるという。「コロナ禍や呉地域の景気動向も見極めながら、特に大型の平ボディーを中心にさまざまなニーズを形にしていきたい」と部長。
なお、トラック架装と並行して行う移動販売車の製作も順調で、大手スーパーから20台を受注しており、今年夏までに随時納車していく。車体のプリントは堀越車体(広島市西区)が手掛けており、地元企業がタッグを組んで買い物困難地域で、住民の生活の利便性を高める手助けをしていく。
◎関連リンク→ 株式会社広島メタル&マシナリー