興津貨物自動車運輸 仕事でも生かされるエスパルスへの熱意
【静岡】「『こんなトラックに乗ってみたい』と思っていたことが現実になった」。そう力強く語るのは興津貨物自動車運輸(遠藤太朗社長、静岡県静岡市)の伊藤守氏。プロサッカークラブ「清水エスパルス」がデザインされたラッピングトラックの担当ドライバーで、また同チームの熱烈なサポーターでもある。
伊藤氏は現在48歳で、ドライバー歴は25年。同社には2005年に入社して以降、堅実な運行業務で信頼を重ねて会社やエスパルスのイメージを担う同トラックのドライバーに抜擢された。
エスパルスへの熱意は長きに渡って培われたもので、そんな思いは応援に欠かせない「サンバ隊」への参加にもつながった。隊のなかではスルドという打楽器を担当し、地元清水で行われるホームゲームはもちろんのこと、アウェイのスタジアムにおいてもその熱いリズムでチームを鼓舞する。
エスパルスのスポンサーも務める同社でチームのラッピングトラックが制作されたのが2020年2月のことで、ドライバーに伊藤氏が指名されたのは当然ともいえる流れ。「話を聞いたときは、テンションが上がった」と振り返る伊藤氏は同車両について、「『すごい』のひとこと。街中でとても映えるデザインでもあるので、目立ちたがり屋の自分にも合っているし、サンバ隊の仲間も驚いていた」と笑顔で話す。
遠藤社長はそんな伊藤氏について、「とにかく仕事態度が真面目で、レポートなども多くあげてくる。安全運行といえばこの人、というくらい模範的な存在」と評価。また自社の動きを通しては「何かと大変なことが多いこの業界のなかで明るい話題を提供できれば良い」との考えを示しており、同車両活用の今後については地域貢献等を含めた次のステップを前向きに見据えている。
◎関連リンク→ 興津貨物自動車運輸株式会社