中国陸運 車両に案をデザイン、若者のアイデア形に

【オートボディプリンター】

 

【広島】中国陸運(西尾義輝社長、廿日市市)はこのほど、広ト協青年協が運営する「とらビズ!」で昨年提案された学生のアイデアを活用し、プリントトラックを制作した。



 昨年のとらビズのテーマは「トラック業界の人手不足を解決するアイデア」。県内の高校生、大学生がさまざまな角度でプランを提案したが、最優秀賞には業界のキャラクター「アラトラ山の仲間たち」を作る案が選ばれた(本紙8月22日号で既報)。



 また、審査員特別賞は、県立安芸府中高校の上岡七海さん、䑓原ゆいさんが「お仕事から推し事へ」と題して、擬人化で若者が〝推す〟業界にすることを提案し、評価された。



 今回、同社はこの2つの案を4㌧車のボディーにプリントした。サイドは安芸府中高生が新たに描いたデザインで、人手不足の業界だけあって大胆に「正社員募集中」の文言を配置。後部扉はアラトラ山の仲間たちが元気に描かれた。なお、同社が行うトラックのプリント事業の一環として自費で施工している。



 西尾社長は「とらビズは今年3回目。素晴らしい案がたくさん出たが活用には至っていないのが現状。生徒や学生らの提案には業界を変えるかもしれないヒントが多い。形にしないともったいない」と話す。



◎関連リンク→ 中国陸運株式会社

 

城北運送 プロのデザインが好評、安全意識の高まりも

【オートボディプリンター】

 

 【愛媛】大手化学繊維メーカーの荷物を、愛媛を拠点に関西や九州に運ぶ城北運送(久米正信社長、松山市)。四国地域で初めて、トラックのボディープリンターを導入し8年。美大出身の社長のデザインが好評だが、プリントトラックに乗務するドライバーの安全意識にも変化があるという。



 同社は1958年にいよかんを運ぶ仕事で運送事業を開始。「祖父が興し、叔父が事業を広げた」と話す社長は3代目。武蔵野美術大学で彫刻を専攻し、卒業後は地元に戻って砥部焼の窯業試験場で働いていたが、叔父の要望もあり家業に入ったという。



 運送事業に向き合うかたわら、2016年、エルエーシー(現リコーデジタルペインティング)のトラック用プリンターを導入。「なにか宣伝したくても、ラッピングは大型車で100万円を超えるほど高額。できる運送会社は限られた」(社長)。



 そこで、自治体の観光や物産のPRなら着手しやすいと考え、地元テレビ局のイベントに協賛し、自社トラックに初めてプリント。続いて、愛媛国体では市内のアート系専門学校と協力して、県のキャラクター「みきゃん」をデザイン。社長自ら手掛けるデザインが人気で、施工実績は100件を超えた。依頼もコンスタントに入り続けているという。



 地元のPRに使う車のため、「ドライバーは特に安全な運転ができる人を選んだが、いまではドライバーの方から『私の車にもやってほしい』と言われることも増えた」と社長。描かれたみきゃんに手を振る子どもや、休憩中のSAで楽しそうに写真を撮る人も多く、「トラックのネガティブなイメージの払拭につながる」と話す。



 また、「ドライバーはさらに安全運転、美化に努めるなど意識が高まった。プリント事業の思いがけない効果」(社長)。今後は地域や関係者を一層巻き込んだPR活動を行いたいと意欲的だ。



◎関連リンク→ 城北運送株式会社

 

ダブルイー キャビン・ボディーも塗装、自社で完結できる強み

【オートボディプリンター】

 

 【愛知】各種自動車の販売や修理・整備、板金・塗装、オートボディープリンター施工業務までのすべてをグループ内で対応するダブルイー(藤田エリキ社長、安城市)では、キャビンとボディーの塗装を自社で完結できることを強みとしている。



 オートボディープリントとキャビンの全塗装を手掛けたトラックの一例が名古屋東部陸運(豊田市)のトラック。アイボリーにカラーリングしたキャビンとあおり部分の赤と紺のラインはダブルイーの塗装部門が担当。ボディー上部の凹凸面はオートボディープリンターによるインクジェット塗装で仕上げている。



 打ち合わせ時間の短縮、工数低減、色味の統一など、一括できるメリットは大きい。さらに、タイヤ交換や修理などの出張レスキューもグループ会社のダブルイーモーターズ(豊田市)が対応するとして、同社では「守備範囲の広さ」を今後もアピールしていきたい考えだ。

    

◎関連リンク→ ダブルイー株式会社

 

F‐LOOP 「痛車」業界に参入、ボディプリント技術を応用

【オートボディプリンター】

 

Futajima Logi(田上圭一社長、大阪市住之江区)のグループ会社でオートボディプリント事業を展開するF‐LOOP(同社長)はこのほど、「日本の絵師」というブランドを立ち上げ、「痛車」業界に参入した。



痛車とは、車体に漫画・アニメ・ゲームなどに関連するキャラクターなどを装飾した自動車のこと。同社は3月31日に東京のお台場で開催されたイベント「お台場痛車天国2024」に出展し、同社が制作した痛車「日本の絵師初号機(トヨタハイエース)」を披露し、さらに、書道家で「日本の絵師」の題字を手掛けた真澪氏による書道パフォーマンスも行われ、大いに注目を集めた。



「もともとボディプリント事業をトラックなど商用車向けでずっとやってきたから、技術的には乗用車に対してもトラックに対しても変わらない」と話す田上社長。「商用車で培った技術を何か他で役に立てないかと探していたなかで、痛車が目に入り、調べてみたら、制作にかなりの値段がする上に、シールやラッピングは剥がしにくいし跡が残り傷がつく場合もあるなど、お困りの声が聞かれた」ということから痛車制作を決意。幅13m、高さ3mの巨大な印刷機「オートボディプリンター」で車体に直接印刷する技術を、痛車に応用した新事業をスタートさせた。



「オートボディプリンターであれば比較的安価で施工でき、さらに商用車で磨き上げた当社のコストダウンの手法により、費用面で痛車を我慢している人がいれば選択肢の一つとして提案していきたい」と話す田上社長。「当社のプリント施工は特殊な溶液で簡単に消すことができるので、傷をつけることなく何度でも消したり再施工も可能」と説明。有名な絵師(現在10人が在籍)の描きおろしオリジナルイラストの施工を行う「プリント痛車」のブランドである「日本の絵師」とともに、「痛車ライフをもっとカジュアルに楽しんでもらいたい」と願う。



「まずは国内で実績を作って、ゆくゆくは海外展開もしていきたい」と展望を語る田上社長。さらに、「若者のトラック離れやドライバー不足の問題など閉塞感のあるトラック業界においても、自社の情報発信や会社を広める手段として、ボディプリントを身近なものとして考えていただければ嬉しい」との思いを話す。



◎関連リンク→ 株式会社Futajima Logi

 

高橋木材運輸 ラッピング事業に注力

【オートボディプリンター】

 

 高橋木材運輸(高橋淳之社長、和歌山市)では、昨年1月から運送事業と並行して、ラッピング事業「7―ALTER」を開始。



 会社の2階部分に事務所兼作業場があり、大型のプリンターなどの設備が備えられている。



 同社では、トラックラッピング以外にもキッチンカーや商業車の施工も可能で、デザインから施工まで一貫で行っている。



 合成技術を利用して、実際に施工したいトラックの写真にデザインを当て込んだイメージ図を出すことができ、制作後のイメージとのズレが少ないサービスを提供。



 カーラッピング以外に看板のデザイン制作、施工や防災、遮熱、断熱などの効果がある窓ガラスフィルムの施工、オリジナルの壁紙、横断幕、ステッカーなどデザインから施工まで、幅広く取り扱っている。



 高橋社長は「運送事業も今まで以上に全力で取り組みながら、新規事業展開に関しても今後いろいろと挑戦していきたい」と語る。



◎関連リンク→ 有限会社高橋木材運輸

 

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