シンユウ物流 社員に寄り添う企業へ
【岡山】「ドライバーがいなければ成り立たない仕事。すべてはリクルートを意識した投資」と一昨年の11月、シンユウ物流(総社市)をM&Aで高瀬ホールディングス(愛媛県西条市)の傘下に加えた当時を説明する髙瀬宏之社長(43)。「会社の顔となるロゴマークやコーポレートカラーがないのでは話にならない」と早速、旧知のデザイナーに制作を依頼。完成した「S」をモチーフにしたシンボルマークと、青と赤紫の2色をグラデーションで彩ったコーポレートカラーは従来、真っ白だった同社のトラックの印象を一変させた。
「最初から決めていた」という2色は、実は「息子と一緒に見ていた当時の仮面ライダー(ジオウ)を参考にしている」と笑う。シンユウ物流など傘下の実運送3社は昨年、それぞれが2台ずつ〝セノプロ〟の大型トラックを導入したが、さらに今年5月末に1台ずつを追加して計9台になった。インパクトのあるデザインやカラーリングが完成した次の段階は、それを広く浸透させること。当初からSNSで積極的に発信してきたが、5月からユーチューブ投稿も開始。「応募者のほとんどが『(ユーチューブを)見ています』という反応」と手ごたえを感じている。
中・長距離の一般貸し切りに特化する同社のHPで「社員ファーストを掲げ、社員に寄り沿う企業をめざす」としている。セノプロ・トラックの次の一手として、今秋にはグループ全体で初となる外車トラック(スカニア)をシンユウ物流に導入する。あとの2社は四国を拠点としており、メンテナンス面なども踏まえて手始めに本州で投入。これらすべてを人材確保に向けたチャレンジと位置付けている。
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