ジェイネクストロジ×大阪芸術大学 産学連携プロジェクトのラッピング4号車完成
【大阪】「南河内郡からはじまる産学連携」「ふたつの力が南河内郡を全国に」と掲げ、4年前の4月にスタートしたジェイネクスト ロジスティクス(山田純司社長、南河内郡太子町)と大阪芸術大学(同郡河南町)による産学連携プロジェクト。その第4弾となるラッピングトラックがこのほど完成。物流をイメージしたラッピングのデザインを学生が考え、自身の作品をプレゼンテーションする経験も踏んで進めるコラボレーション企画だ。
4号車の制作は昨年5月に始動。デザイナーを志望する大阪芸大デザイン科の新3回生が同社を訪ね、前年に採用されたトラックの実物を見学。11月に入り、作製したデザインのラフを基に学生がそれぞれのコンセプトを伝え、年が明けた今年1月24日に大阪芸大でデザイン案の最終プレゼンが行われた。
今回はテーマが「2020東京オリンピック」ということもあり、カラフルで躍動感ある仕上がりのデザインが並んだ。その後、何回かの社内会議などを経て4月21日、20ほどあったデザインのなかから4号車に刷り込まれる最優秀作品が確定した。
オリンピック・イヤーということでテーマを従来の物流からスポーツに切り替え、車両ボディーの左右と後部扉を目いっぱいに使って各種競技を描いた迫力あるラッピング車が出来上がった。今回の施工も、巨大プリンターでトラックの車体に直に印刷する淡路共正陸運(尾上昌史社長、兵庫県洲本市)のマーキングシステム事業部が担当。同県南あわじ市にある工場で7月31日に完成した。
「当初はオリンピックの開会式までに完成させて期間中、都内を中心に運行させる予定だった。残念ながら延期となったが、その現実を前向きにとらえ、スポーツ界がこの1年で大きく飛躍し、それを応援する活力となるデザインを選んだ。9月ごろから東京~大阪間で走らせたい」と山田社長。ちなみに、第5弾となる「産学連携トラックデザインプロジェクト2020」は新型コロナの影響でスケジュールがずれ込んだが、梅雨明けと同時に始動。次回のテーマは会社の20周年と重なることもあり、メモリアル号を予定しているという。
◎関連リンク→ 株式会社ジェイネクスト ロジスティクス