エム みんなで考えた特別車
【岡山】2014年1月に建設関係の業務で起業し、その年の10月に事業許可を取得して一般貨物運送をスタートさせた槙野裕一氏(エム社長、岡山市南区)。6年が経過した現在の保有車両は大型を中心に20台。名古屋方面まで走らせることもあるというが、基本は岡山―大阪間で青果物や冷凍品、そのほか一般貨物を扱う。
運送会社というのが想像しにくい社名は「そういう感じにしたかった」と社長。自身の名字の頭文字では...と予想できたが、「それだけではなく女房と親父、息子の名前もMで始まる。自分の出身校の頭文字もMというように、とにかく縁を感じた」と話す。
円をモチーフにした会社マークは事業開始から2~3年たったころ、知り合いのデザイン会社に頼んで作ってもらったという。「いろんな会社や関係者があちこちで絡み合い、それで成り立っているのが物流というイメージを伝えた」というマークには、もちろん社名もうまく採り込まれている。
同社は昨秋に〝セノプロ〟の大型トラックを作った。「いろんなセミナーなどで話を聞いても結局、講師が口にするのは『従業員とのコミュニケーションが大切』。事務所で一日中、顔を合わせながらやれる仕事ではないが、そうした事情のなかで1つのチームになれるのは小さな会社だから」。ハンドルを任されている男性ドライバーが「洗車するペースが早くなったと思う」と以前に増して大切にしている〝特別車〟は「みんなで考えたドライバー好みの仕上がり」と笑う。
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