ジェイネクストロジと大阪芸大 産学連携の車体完成、今回はメモリアル号
ジェイネクスト ロジスティクス(山田純司社長、大阪府南河内郡太子町)と大阪芸術大学(同河南町)が2016年4月、産学連携の形でスタートさせた「物流をイメージしたラッピングのデザインを学生が考え、自分が手掛けた作品をプレゼンテーションする経験も踏んで進める」というコラボレーション企画。その最終回となる第5弾のラッピングトラックがこのほど完成したが、今回は同社の設立20周年と重なるメモリアル号となった。
5台目となるラッピング車の制作は昨年7月31日、デザイナーを志望する大阪芸大デザイン科の学生が同社を訪ねる格好でスタート。取り組むのは前回と同じく新3回生。昨年の作品であるラッピング車の実物を見学し、同社の担当者がデザインの要などについて説明した。
2回にわたるラフスケッチのチェックを経て今年1月、それぞれが手掛けたデザインのコンセプトなどについてプレゼン。通常の授業はリモートで行われているものの、コロナ対策を徹底しながらプロジェクトの完結に向けてリアルで実施。設立20周年をイメージした記念ロゴのデザインも同時に提出してもらった。
その後、社内会議などを重ねて同4月10日、数ある作品のなかからメモリアル号のボディーに刷り込まれるデザインと、ロゴの最優秀作品が確定。柳澤ひかりさんが考えたトラックは「小さなものが、人の協力によって大きなものにつながっていく」(柳澤さん)という思いをジグソーパズルで表現。一方、石川ひかりさんが「企業マークのJの文字と荷物の箱をモチーフに、スピード感のあるデザインにした」(石川さん)というロゴは今後、同社の名刺やトラック、各種の印刷物でお目にかかれそうだ。最優秀に輝いた両人と、ほかに優秀作品を完成させた女子学生の計4人を同6月17日に会社に招き、山田社長が表彰状などを贈った。
なお、今回のラッピング施工も、巨大プリンターでトラックの車体に直に印刷する淡路共正陸運(兵庫県洲本市)のマーキングシステム事業部が手掛けた。
学生らと一緒に取り組んだ5年間を振り返りながら、「このプロジェクトは今回で最後となるが、できることがあれば今後も積極的にチャレンジしていきたい」(同社長)と話している。
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