ダイワ運輸 SDGsの弾みに、活動評価で推進融資
【兵庫】ダイワ運輸(木村泰文社長、神戸市西区)はこのほど、SDGsへの取り組みを一段と強化する一環で三井住友銀行による「SDGs推進融資」を受けた。三井住友フィナンシャルグループのシンクタンクである日本総合研究所が独自の視点で企業の取り組み姿勢などを確認し、その結果を踏まえて三井住友銀行が融資を決定・実行するもの。
日本総研によるフィードバックレポートでは、大きく2つの取り組みについて「SDGsの目標達成に向けた貢献が期待できる」と判断。1点目は、ワイドシングルタイヤの導入やスペアタイヤの撤廃などで車両を軽量化。エコ走行の意識を高めるために「4キロクラブ」という表彰制度を設けているほか、荷主と協働して新規格対応のトレーラシャシー(連結全長17・5㍍)を導入するなど輸送効率を向上。運転席からタイヤの空気圧(温度)が確認できるシステムの採用も評価された。
もう一つは、ワイドシングルタイヤや100%化学合成オイルの積極採用によって廃棄物を削減。また、新型コロナウイルス感染症の拡大によって経済的に困窮し、修学の継続が困難となった大学生に貸与型奨学金を支給する取り組みも昨年5月に開始しており、こうした活動を通して17あるSDGsの目標のうち「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「すべての人に健康と福祉を」「つくる責任 使う責任」「質の高い教育をみんなに」の面で貢献すると判断された。
今回の取り組みで実務を担当した総務部の木村樹美部長は「今後の進め方のヒントがもらえたらと思っていたが、評価をいただきつつ改善点も示してもらった。また、どう広報すればいいかと考えていた部分も、三井住友銀行のホームページ上でニュースリリースしてもらえるメリットは大きい」と話している。
物流業界で先駆け的にSDGsへの取り組みを宣言した同社は以前から、本社周辺の住民らを巻き込む格好で交流会や新春の餅つきイベントを定着させてきた。また、その売上金を日本熊森協会と地元・玉津第1小学校、神戸市交通遺児を見守る会の3団体に寄贈するなど独自のCSR活動も継続している。
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