するが通商 ボディープリントの可能性「キャンバスは無限大」
【静岡】するが通商(杉本貴彦社長、焼津市)がオートボディープリンターによる施工事業を始めておよそ5年。「さあ、トラックに希望を描こう」というキャッチフレーズを合言葉に地域や県内でのプレゼンスを高めてきた同社におけるボディープリント事業の近況を聞いてみた。
「コロナは関係ないとは思うが、たまたま最近受注をいただく機会が増え、本業の荷物が減った分、助かっているのが本音」。まだ暑さの残るこの時期、施工現場で機械の操作に目をくばりつつ杉本社長は汗を滲ませながらそう述べ、5年の歳月で培ってきた実績と信頼がもたらす人や企業との縁に感謝を示す。
「描ける対象はトラックだけでなく、キャンバスとなる素材は街中に溢れている」と明かした言葉の通り、取材当日行っていたのは足場にかけるシートへの施工。薄手で向こう側の景色が透けて見える素材へのプリントは技術を要すると予測されるが、これまでもブロック塀やブラインドなどアイデアあふれる取り組みを続けてきた同社だけに、手際はスムーズだ。
デザイントラックの良さは車両を見ればその迫力と美しさを実感できるが、情報を伝える役割だけでなく運行を通じてはデザイントラック自体の可能性を広く知らしめる意味合いもある。
「一度施工すれば5年は持つので、コストパフォーマンスの面でも優等生と言える」と杉本社長はボディープリント施工の有効性についてそう前向きに語っており、トラックという走るメディアの可能性を今後も追求し続ける構えだ。
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