皆実運送 働き方改革を実践、55周年記念車を運行中
【広島】自動車部品などの輸送を手掛ける皆実運送(木下景太社長、広島市南区)。2020年の創立55周年事業としてプリントトラックを2台導入し、それぞれに思いを描いたトレーラが西日本地区を走っている。
昨秋に同事業の2台目としてお披露目したのは、舞書家・チャドさんが書き下ろした社名が輝くトレーラだ。カラフルさと躍動感が印象的で、太陽をバックにしたかのような「55」の文字も力強く表現。バックドアも虹と太陽をあしらった明るいデザインが目を引く。
一昨年に入れた1台目は「会社が刻んできた歴史を表現した」(社長)という近未来的なデザイン。プリントは共に堀越車体(同西区)が施工。趣向の異なる記念車2台の運行に花を添えた。
なお、2台目の車両は2024年問題に備え、働き方改革を実践している。「広島・滋賀間の運行だが、運転だけで拘束時間ギリギリになり荷役ができないので、同業他社とワークシェアリングし荷役に入ってもらっている」という。荷主の理解もあり待機時間がないため、ドライバーは運転に集中できることもメリットになっている。社長は「あと2年と問題が迫ってはいるが、できることはまだまだある。迷わず進めていきたい」と話す。