【静岡】興津貨物自動車運輸（遠藤太朗社長、静岡市清水区）はこのほど自社で保有するオートボディプリンターを使用して防振ゴム事業等を展開するプロスパイラ（川崎市幸区）のＰＲトラックを制作した。

　動きは社名の周知拡大などを見据えたプロスパイラ側に対して、製造部門であるプロスパイラマニュファクチャリング（掛川市）と取引のある山崎運輸（静岡市駿河区）と施工を担当した興津貨物自動車運輸が共同提案する形で実現。プロスパイラマニュファクチャリングは山崎運輸に広告掲載料、興津貨物自動車運輸に施工料を支払い、同社でも初の試みだというトラックメディアを利用したＰＲ活動を繰り広げていく。

　完成車両はコーポレートカラーである鮮やかなスカイブルーを基調とし、シンプルにプロスパイラの社名を印象的に配置。デザインを担当したプロスパイラマニュファクチャリングの永田莉穂氏は「一般的なトラックとは違う印象を残せるよう意識した」とインパクトの強い同車両の仕上がりに手応えを示し、複数台の制作を見据えたデザイン展開にもふれる。

　車両の完成を受けてプロスパイラマニュファクチャリングでは初お目見えの際にスタッフらが揃い、記念撮影などでこれを歓迎。同社の関連プロジェクトメンバーである鈴木章子氏は通勤のタイミングで同車両とすれ違うとのことで、自らが感じた好印象と併せてトラックメディアの有効性も前向きに話す。

　施工を担当した興津貨物自動車運輸の遠藤社長は「トラックにデザインを施して走らせるという事業で、一番やりたかった形」と語って運送事業者と荷主、そして施工側が三位一体となった今回の取り組みに対して言及。すでに同企画における２台目の施工を終え、今後も同様の事業を発展させていきたいとしている。

◎関連リンク→　興津貨物自動車運輸車株式会社