桂物流 初めてスカニア投入、トラクタ4割外車に

【トピックス】

 

 【岡山】新型コロナの影響などもあって発注から丸1年が経過し、このほど桂物流(三木桂吾社長、備前市)にとって初となるスカニア製のトラクタ「R520」(V8レザーパッケージ装着車)が納車された。「まずは見た目の迫力、それに内装の高級感も素晴らしい。会社の看板として、リクルート効果も期待している」と話すのは三木文寛専務。



 桂スチール(同社長、兵庫県姫路市)の物流子会社である同社は、この3年間ほどでボルボ製のトラクタを相次いで導入しており、現在は9台を保有(本紙「走力」で既報)。そこにスカニアを追加したことで、全部で24台あるトラクタの4割を北欧スウェーデン勢が占めることになった。今回のスカニアもボルボと同様に、海を渡る前に取り付けを依頼したツインの燃料タンク(計600L)を装備している。



 1台目のボルボを購入した当時は50代のドライバーが多かったというが、「いまは最年少が28歳で、平均でも40歳前後まで下がっている」(青山秀樹常務)と、欧州車が増えるにつれてハンドルの担い手も若くなってきたという。スカニアの運転席を託した50代のドライバーはボルボからの乗り替わりらしいが、「さらに喜びのギアを1段アップさせたようだ」(同専務)と笑う。



 社会全体が自動車運転者の健康起因事故を注視しており、特大車をメインに扱う同社でも点呼時におけるドライバーの健康チェックや、定期的な個別面談によるメンタルヘルスにも配慮。アルコールチェックの次は上腕式の血圧計に腕を通す...といった自己管理の流れも定着し、若手ドライバーらの意識も確実に高まっている。「今後もボルボと合わせ、若い人材の確保につながる車両選びを続けたい」(同)と意欲を示している。

 

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