峰南運輸 スカニア製のトラクタ「乗ってみたい」の声で導入
【岡山】「だれが乗るトラクタかを伝えないまま見せたところ、9人いるトレーラ乗務員の7割が手を挙げた」と早瀬規恭氏(峰南運輸専務、津山市)。同社は今年1月半ばから、スカニア製のトラクタ(R450)を運行させている。外国製の車両を採用するのは初めてで、セノプロが架装を手掛けたスカニア製トラクタの第1号という。
福山市~名古屋市の範囲で鋼材輸送をメインとする同社はトレーラ、大型トラックなど約30台の車両を保有しているが、「この仕事で一番怖いのは故障やトラブル。それが最大の理由だった」と国産トラック一辺倒だった事情を説明する。しかし、「このところ周囲の同業者から聞く評判が大きく変わったことや燃費のよさ、21年ぶりというフルモデルチェンジも魅力だった」と昨年の1月ごろに購入の検討を開始。
何より「乗ってみたい」というドライバーの声にこたえたい思いもあった。「年内に納車できるなら」という条件を販売会社に提示してみたところ、およそ半年後の昨年10月に届けられたトラクタをセノプロに持ち込み、さらに引き締まったルックスのオリジナル車両が出来上がった。
同車のハンドルを任されたのは「うちで一番長くトレーラに乗務している」という30代半ばの男性ドライバー。「うちのスカニアはシングルだが、本人によれば『運転していて国産のツーデフより疲れないうえに馬力、クッションも全然違う』とのこと。決して安くはないが、ドライバーの意識高揚や定着率向上も期待できる。導入の効果などを見ながら、トラクタについてはスカニアの増車も考えていきたい」と話している。
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