正寺運輸 初めてボルボを採用
【岡山】50台余りの保有車両で石灰輸送を主力とする正寺運輸(高梁市)。同社に今年9月4日、会社を設立してから初となる外国製の車両が納車された。ボルボ製のトラクタ(FH)だ。
「昨年、販売会社の関係者に仙台へ連れて行ってもらい、そこで試乗して好感触を得た。いつかは...と思っていたが、うまく仕事も確保できたことで踏み切った」と小川友輝朗社長。同社の地元ではボルボ車を導入している先発組が数社あるらしく、「特に珍しがられる立場ではなかったが、この先のドライバー確保のための宣伝効果も期待している」と話す。
石灰スラリー(液体石灰)を積んで玉野市から米子、徳島方面への運行に従事しているが、これからの時期は山間地や日本海側で雪への対策が必須。「ツーデフだとタイヤチェーンは不要だが、シングルの場合は別。そういう条件も踏まえて装備することにした」というのがオンスポット(オートタイヤチェーン)だ。
運転席からの操作で自動回転式のチェーンが動きだし、常にタイヤの下に潜り込む格好で滑りを防ぐという優れもの。「チェーンを取り付ける場所を探すことなく、路面の状態などを見ながら素早く切り替えることができる」と安全性を重視。
ボルボトラクタのハンドルを握るのは入社5年目という33歳の男性ドライバー。「若い人を確保するための車両だから、若い人に任せたい」という。ドライバーは「もう国産に戻れない」と話しているそうだが、業務の内容で車両選びが必要なのも確か。「2年ほど前から国産も含めて、いろんなメーカーの車両を入れているが、ボルボは人材対策。とりあえず1台だが、増やす方向で考えている」と話す。
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